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PMS・更年期症状を穏やかにする漢方薬

漢方薬とは

漢方薬は一般的に数種類の生薬を合わせた薬です。

漢方は中国の「生薬」とは違い、中国から伝わった医学が日本国内の風土や気候、日本人の体質やライフスタイルに合った医学に進化していったものです従って効果が出るのに時間がかかると言うイメージとは異なり、合う合わないが比較的早く分かるのが日本の「漢方」です。

副作用がないというイメージもありますが、残念ながら副作用が全くないわけではありませんし、飲み合わせに気をつけなければならない場合もあります。「証(しょう)」というその人の体質に合わないものを飲むと、効果がないばかりか副作用が出ることもあります。

婦人科からも漢方薬はもらえます。更年期症状改善のお薬としてHRT(ホルモン補充療法)に抵抗がある方はまず漢方薬から始める方も多い様です。

「証」の見極めはなかなか難しいところもあります。飲んでみて具合が悪くなる、なんとなく合わない、症状が改善しない、などがあった場合は我慢せずお医者様に相談してみましょう。

女性に効果のある漢方

加味逍遥散(かみしょうようさん)〜イライラする気持ちを穏やかにする、頭痛やめまい、睡眠障害

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)〜のぼせや肩こり

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)〜全身倦怠感、むくみ、更年期の夜中に目が覚めてしまう症状

温経湯(うんけいとう)〜不正出血や月経不順

女神散(にょしんさん)〜気持ちの浮き沈み、のぼせ、ほてり、汗をかく

ほかにも温清飲(うんせいいん)桃核承気湯(とうかくじゅきとう)などがありますが、病院に行く場合はまず症状を説明し判断していただくのが良いでしょう。

PMS・比較的軽い更年期初期症状の場合は

ドラッグストアに売っているお薬の中には漢方薬らしくない名前で売られているものがあります。

市販薬の漢方薬は通常医療機関で処方されるものより成分量が少ないですが、比較的軽い症状の場合はスッキリする場合もあります。

カウンターの薬剤師・登録販売員さんに相談して症状にあったものを選んで試してみるのも良いかもしれません。

 

コラム「女性と漢方」もご覧ください。