昨年10/26戸田建設株式会社様とサッポロビール株式会社様のコラボ企画の第一回セミナー&交流会に参加させて頂きました。
セミナータイトルは「根性だけでは乗りきれない女性の健康課題と働き方」
その後に書いておいたコラム、未投稿でした…。大変遅くなりましたが投稿させて頂きます。
月経や更年期の症状で仕事に影響を感じる人は約6割
こちらは一昨年10/18付の日本経済新聞記事からお借りしました。
この記事は生理やPMSの仕事への影響ですが、女性特有の症状(月経困難症・PMS・更年期症状等)で職場での「昇進辞退を考えた事がある」または実際「辞退した」という女性は約6割というデータもあります(ホルモンケア推進プロジェクト調べ)。
昭和の「女性は家庭」「男性は社会」の構図はまだまだ根付いているのか、女性は仕事も家庭も子育ても介護も…と毎日忙しい日々を送る中、目に見えぬ自分でもよくわからない「ホルモンのゆらぎ」に翻弄され、クタクタ…という方は多いはず。
男性ばかりで言い出しにくい…
以前男性が多い職場もあり、少数の女性はなかなかご自身の辛い症状を言い出しにくい雰囲気があるようです。
若い男性薬剤師ですら女性の身体の変化をほとんど知らないのですから、ごく一般的男性社員さんはもっと知らないし触れてはいけない事と思ってるうちに関心がなくなってるのは事実。
この若い男性薬剤師は奥さんに「専門家なんだからしっかり勉強しなさいよね!」と言われてましたよ(^^)
理解して貰うには今回のような研修やセミナーに男性社員さんに参加して貰うのも一つの手ですね。
ただ個人的考えとしては完全に理解して貰うのは難しいかもしれない…だからこそ女性は社会での地位を守るため自分自身を変える事も必要なのではないか。
生理痛がひどければ今は良い薬もあります。
生理は必ず一ヶ月に一度起こさなくても大丈夫なんです!生理がなければ生理痛も無い!→こちら。
ホルモンバランスの崩れからくる症状はさまざま、治療もいろいろ
重い軽い症状の違いはありますが更年期世代の女性の多くは何かしら不調を感じています。
更年期の症状は生理が終わってなくても出て来ます。ホルモンが安定しなくなるからです。
生理がある人だって生理前や生理中調子が悪くなるのは、女性の二つのホルモンのバランスが崩れるから。
「更年期」というワードに囚われず不調を抱える女性はみんな「ホルモンのゆらぎ」に対しもっと興味を持ち対処を考えると良いかもしれません。
そしてさらに更年期世代は「ゆらぎ」の他に介護や子離れ、夫の退職による生活環境変化など「外的要因」を抱え、不調が出やすくなります。
症状が軽い方は規則正しい生活習慣を心がけるだけでも緩和する人もいます。軽い運動で良くなる人もいます。
だるさや疲労感、肩こりなどは血行不良の場合は軽く汗をかく程度の運動でスッキリしますよ。
それでも調子が悪いなら今は代替治療があります。女性ホルモンと形が似て代わりの働きをしてくれる物を摂取しバランスをとってあげると楽になる方も多いです。
代替治療は安心安全で健康効果がきちんと見込める量を1日にちゃんと摂取できる物がオススメ。量が少なく「効かない!」と思われるのは心外です。薬剤師に話が聞ける薬局で購入できる物がお勧めです。
日常生活に支障が出る症状なら婦人科をお勧めします。
漢方や対処の薬、そして何と言っても「根本治療」である「ホルモン補充療法(HRT)」
HRTは貼り薬・塗り薬・飲み薬いろいろあり自分のライフスタイルで選択可能。
乳がんリスクも近年「心配無し」のお墨付きを貰いました。
使用年数も主治医としっかり話し合えばいつまでも可能。
人生100まで!は自分で作る
閉経が約50歳、その後約50年を女性は身体を守ってくれていた女性ホルモン・エストロゲン無しで生き続けなければなりません。
生殖機能だけではなく骨・血管機能・肝臓機能・脳にまで及び守っていたエストロゲン。
これを失った女性はコレステロールの上昇、骨粗鬆症、心筋梗塞、尿失禁、認知症…閉経後10年程してさまざまな病気に襲われ始める。
人生100年!を作っていくのは自分です。何かしらの対処を考える必要はあるかもしれません。