オンラインで行われた「日本更年期と加齢のヘルスケア学会オンライン研修会」でのお話から。
女性は男性よりもうつになりやすい
対外的に元気ハツラツ、いつも笑顔と言う人に限って実は悩みを抱えていたり気持ちが落ち込んでる事あるのかもしれません。
数年前の女優竹内結子さんの死亡は、テレビでの可愛らしい笑顔が印象的でまさかと言う思いでした。
最近はコロナの影響もあるのかもしれませんね。
婦人科に置いてあったパンフレットでは「女性は、男性よりも2倍うつ病にかかりやすいといわれています」とあります。
女性特有のライフイベントである月経周期や妊娠・出産、更年期では身体の中で女性ホルモンの大きな変化があり、さらに生活環境や役割に変化が起こるためのようです。
うつ症状と内分泌変動
女性ホルモン・エストロゲンが少ないとうつになりやすいと言う訳では無いようです。
少なくてうつになるのなるのなら、世の50代以上の女性は皆さん…となってしまいますが実際はそうでは無い。
低エストロゲンはうつ症状のリスクとはなりません。
エストロゲンの量が多くなったり少なくなったりを繰り返す=ゆらぎの大きさのようです。
このような時期は血管運動神経症状が出現しやすく不眠も症状の一つ。
不眠からうつ状態へと繋がる事もあるようです。
イソフラボン・運動が効果あり
大豆製品特にエクオールは女性ホルモンのバランスを取るとの報告もあり、ゆらぎの大きさを抑えてくれるのでは無いかと考えられます。
また運動は血行改善によりうつ症状の起因である各症状を緩和すると思われます。
ホットフラッシュや不眠は、今まで婦人科領域では使用されていなかった薬で改善が見らみれるようで、実際私も婦人科処方箋で「これは婦人科で出すの?」って薬をお渡しした事もあります。
この研修会の内容を早くに知っていればもっと適切な対応が出来ましたね。
医薬はどんどん進歩して、新しい治療方法も確立して行くのでしょう。
女性は女性ならではのライフイベントがたくさんあり、身体は変化に対応しきれない事もあります。
女性ホルモンの変化は目に見えない物。より良い婦人科の先生に相談するのが一番。
ホルモン変化からくる症状を緩和・改善し、そこから発生するうつ症状が大きくならないうちに対処するのが良いのではないでしょうか。