女性ホルモンが減ると骨も脆くなるのをご存知ですか?
いつの間にか骨折
CMで知られる様になったこの言葉。
骨粗鬆症になると知らないうちに「いつの間にか骨折」している、という事が有ります。
最近背中が曲がってきた、背が縮んだ気がする、腰が痛い…などは必ずしもでは有りませんが骨粗鬆症で骨折したサインかもしれません。
骨粗鬆症は麩菓子の様に骨のなかがスカスカになってしまう病気です。
現在日本の骨粗鬆症患者さんは1000万人を超えていますが、その80%は女性です。
50歳以上の女性の25%、70歳以上では70%の女性が骨粗鬆症だと言われており、60代を過ぎると急激に増加し男性の3倍の発症率とも言われています。
女性ホルモンと骨の関わり
骨は一度出来たらそのままでは有りません。
他の組織と同じ様に新陳代謝を繰り返し「壊す」と「再生」を繰り返しています。
この「壊す」と「再生」のバランスが崩れると骨粗鬆症になっていきます。
この骨の新陳代謝に女性ホルモンが重要な役割を果たしているため、閉経すると徐々に骨が脆くなり、知らないうちにスカスカになってしまい、気付いた時には骨折したり痛みを伴う様な状態になっているわけです。
閉経前から気を付ける
閉経後は急激に骨密度が減っていきます。
しっかりした骨のうちに予防を心掛けましょう。
カルシウムを摂ることも大事ですが、他にも骨には重要なものはたくさん有ります。
マグネシウムなどのミネラル、骨の形成に大事なビタミンK・ビタミンD、骨を支える筋肉の元となるタンパク質などなど。
バランス良く食べる事が大事です。
納豆はビタミンKを含みタンパク質豊富な食材で大変お勧めです。
転ばない身体を作る
高齢になると転倒による骨折、さらにそこから寝たきり状態になることも心配されます。
骨を丈夫にしながら転ばない身体作りをする事も重要です。
骨の形成には負荷をかけてやる事が必要です。かかとの上げ下ろし程度の軽い運動で大丈夫です。
バランス感覚を養う事も転倒予防に繋がります。眼を開けた状態で良いので片足立ちもお勧めです。
どちらもふらつく様なら椅子に手を添えて行うと良いでしょう。
骨粗鬆症の治療
今は多くの良い薬が有ります。
骨が壊れるのを防ぐ薬、骨を作る薬、その他カルシウム剤やビタミンD剤、ビタミンK剤など。
飲み薬の他に注射剤も有り、治療法を選択出来ます。
閉経から平均寿命までが随分長くなった分、女性は健康のために多くのことをケアする必要が有りますね。