心の健康寿命

2015年における日本の平均寿命は、男性が80.79歳、女性が87.05歳。男性も80歳を超えました。

自分は健康だと思える健康寿命と平均寿命を近づけるためにはどうしたら良いのか。それは身体の問題だけではないようです。

健康寿命とは

健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。

最近よく耳にする健康寿命と平均寿命の差、男性では約9年、女性で約12年と言われています。

東京都健康長寿医療センター研究所の大渕先生によるとこれは主観的な統計のようで、「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか」という問いに対し「はい」と回答した結果によるものです。

要介護認定されるほどの身体的障害がなくても、加齢で生じる多少の衰えがあるだけで不健康となってしまう可能性があるようです。

要介護2以上とすれば

東京都が要介護認定のデータを元に、不健康基準を要介護2以上として算出した不健康な期間は男性1.74年、女性3.71年。

よく聞く健康寿命との差が約8年くらいあるようです。

この差は何から生まれてくるのでしょうか。

大渕先生によると、それは「心の不健康状態」が関係する様です。

主観的健康感のアップの必要性

先生が行った「健康感と要介護の発生状況調査」では「健康だ」と思っている人に対し「不健康だ」と思っている人は要介護発生確率が70倍にもなりました。これは体力を基準に見た場合よりも顕著でした。
主観的健康感(自分は健康だとの自覚)のアップが気持ちだけではなく、実際の健康度をもアップするわけです。

先生が行った「化粧ケアと主観的健康感の維持」の調査では3ヶ月間の自宅での化粧ケアは、参加していない人の健康感との間に統計的有意差を生み出したとの結果を得ました。

「きれいになった」「カッコよくなった(男性)」と声をかけられることが多くなったことで心の健康度が高まったようです。

他にも好きなことを趣味とする、楽しい仲間がいる、ボランティアで生きがいを感じる…などでも健康度がアップするようです。


WHO憲章にもありますが、健康は単に病気に罹ってないということではなく、精神的に満たされていることも重要。

病は気から、の言葉もあります。心の健康寿命をのばすことが健康長寿につながるようです。