寒くなると流行るインフルエンザ。免疫力を高める事で予防が出来ます。
免疫力と腸
不規則な食事をしていると自律神経が乱れ、身体が冷え免疫力が下がります。
規則的な食生活の人も身体を温める食事を心掛ける事でさらに免疫力を高める事が出来ます。
腸内の免疫系は身体の中で最も大きく免疫系全体の60%の細胞や抗体から出来ていると言われています。1日3食、主食・主菜・副菜を揃えてバランスよく食べて、腸の中を整えてあげる事も大事です。
身体を温める工夫としては
- 加熱調理をする(例:湯豆腐)
- 身体を温める食材を加える(例:冷奴に生姜)
- 付け合せに温かい料理
などが考えられます。
2.の身体を温める食材としては
- 薬味(唐辛子、生姜)
- 寒い所で採れるもの(小豆)
- 地下に向かって育つもの(人参、ごぼう)
- 水分が少なく固いもの(かぼちゃ)
他にも黒(黒砂糖、黒豆、海藻、醤油など)・赤(鮭、りんご、ぶどう、赤ワインなど)・黄やオレンジ(かぼちゃ、チーズなど)と言った食材は身体を温めるものが多く、色で覚えると簡単でわかりやすいですね。
シンバイオティクス
「シンバイオティクス」という言葉をご存知ですか?
「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」の相乗効果で腸の働きを最大限に高める事。
「プロバイオティクス」は腸に有用菌を届けるもの。
納豆やぬか漬け、乳製品、味噌などがあげられます。
「プレバイオティクス」は腸に届いた有用菌を育てる。
きのこやブロッコリー、豆類などの「食物繊維」や「オリゴ糖」がこれに当たります。
オリゴ糖というとボトルに入ったトロッとした液体を思い浮かべますが、食品にの多数入っておりきな粉、バナナ、はちみつの他ヤーコン、ごぼう、玉ねぎ、小豆や大豆、ささげ、いんげん、にんにくにも!
バランス良く食べていればオリゴ糖は摂取可能です。
こう見ると納豆は納豆菌を含む「プレバイオティクス」でも有り、大豆オリゴ糖や食物繊維を含む「プロバイオティクス」でもある最強の食品ですね。
ただし納豆菌は加熱によって死滅してしまうので、そのまま食べるのがお勧めです。
ファイトケミカルを摂ろう
植物が外敵から身を守るために作り出す色や香り、苦味を「ファイトケミカル」と言い私達の免疫細胞を活発にしたり増やしてくれる働きがあります。
- ポリフェノール系〜ぶどう、なす、大葉、パセリ、大豆など
- カロテノイド系〜人参、かぼちゃ、トマト、唐辛子、パプリカなど
- イオウ化合物〜玉ねぎ、長ねぎ、にんにく、わさび、ブロッコリー、キャベツ、大葉など
これまでに登場した食材がまた出て来ていますね。
この様な食材を摂ることを心掛け、よく噛んで唾液を出すことも重要です。
唾液成分には「入ってくる細菌を抑える」「最近の繁殖を抑える」などの作用が有るからです。
もしインフルエンザに掛かってしまったら…
高熱が出るインフルエンザでは体力の消耗が激しいので安静を心掛けてください。
胃腸機能も低下している事が考えられるので、食欲が有っても消化の良いもの。
比較的元気であれば熱量を作れて免疫力を高められるタンパク質、ビタミンB群・C、ミネラルを積極的に摂りましょう。
しかし食欲が無ければゼリー飲料など喉ごしの良いもの、常温や温かい飲み物で十分です。回復してから栄養を付けましょう。
また、高熱に対して一部の解熱剤は副作用が出て合併症となる危険性もあります。
今は薬も数種類出ていて数日服用しなくても一度で済む薬も有ります。
ただしどの薬も48時間以内の服用が効果的で有るため、高熱や全身倦怠感、関節痛や筋肉痛など全身症状が出た場合は速やかに医療機関を受診してください。