更年期症状とサプリメント研究

10/27に開催された「日本更年期と加齢のヘルスケア学会 学術集会」からお伝えします。

浜松町ハマサイトクリニック 特別顧問 吉形玲美先生の講演を元にまとめました。

更年期症状対策

近年は更年期障害に対する認知が高まり、婦人科を受診し更年期障害の標準治療であるHRT(ホルモン補充療法)普及も広がってきたようです。

私(佐藤)の勤務する薬局でも婦人科の処方箋を受けているので、多くの方がHRT治療の処方箋を持って来られます。

そのため「ずいぶんと更年期症状に対して理解が深まったのかな」と考えてしまいますが、実際は医療機関を受診するまでに至らない潜在患者さんが存在しているようです。

そのため、手軽な更年期症状対策、セルフメディケーションとしてサプリメントの役割は重要となってきます。

代替療法

今までHRTに抵抗がある、合併症・既往症などでHRTを行えない人に対して、更年期症状対策サプリメント(エクエル)は代替療法として使用されており「今日の治療薬」に記載されています。

吉形先生のクリニックでも51%がサプリメントを代替療法として使用し約60%が改善したようです。

今では多くのエクオールを含むサプリメントが有り、各々の特性により更年期症状緩和以外の有用性、副効果によって活用の幅が広がるのではないかと考えられています。

日本でのサプリメントの臨床応用

諸外国では更年期症状に対するサプリメントとしてはハーブ系イソフラボン類、レスベラトロール、アスコルビン酸、ビタミンE、オメガ3、小麦若葉、腸内環境を整えるプロバイオティクスなどが報告されているようです。

日本では主としてエクオールやプラセンタが臨床応用されています。

更年期症状対策以外にもエクオールは生活習慣病対策、肌のシワや育毛効果、プラセンタは美白・美容効果などの副効果にも注目が集まっています。

さらにエクオールサプリメントは抗動脈硬化作用、骨吸収抑制作用が報告されており、閉経後の女性の多くが抱える心筋梗塞、骨粗鬆症にも重要となって来ています。

さらに吉形先生開発の製品(こちら)のデータでは内臓脂肪面積現象、AGE(最終糖化産物=老化物質)改善効果が認められており体に対する好影響が期待されると言えます。

サプリメントを購入する際は

以前もお伝えしましたが(こちら)サプリメントを購入する際は「原材料」欄をしっかり確認し、余計な物がなるべく入っていない物、主成分がなるべく先頭に記載され量が必要量である事が重要です。

サプリメントでも副作用は有ります。

しっかり中身を吟味し、有用な物を服用するようにしたいものです。