メノポーズとは

4/13、14と私の所属する「更年期と加齢のヘルスケア学会」の北海道支部勉強会があります。

改めて「メノポーズ」について。

メノポーズとは

メノポーズ(Menopause)は「閉経」という意味で月経が完全に停止した状態の事を言います。

完全に停止したかの判断は、自然な状態で1年月経が来なければ「閉経」です。

閉経時期が更年期と一致することから転じて更年期の事をメノポーズとも言います。

「更年期」は「幼少期」「思春期」「性成熟期」「老年期」などと同様に女性の有る一部の時期を表す言葉です。

更年期=メノポーズは閉経を挟んだ前後約10年を言い、おおよそ45〜55歳を言いますが、個人差は有ります。

閉経時期は女性ホルモン・エストロゲンの低下や減少により体調に変化が訪れるため、この時期を英語ではメノポーズの他に「The turn of life」「The change of life」と言います。

更年期という言葉はあまり良い印象が無いように思いますが、英語に見られる様に「変革期」で有り、第二の人生への幕開け・門出の準備期間だと私は思います。

メノポーズの女性

メノポーズ女性の多くは何らかの不調(不定愁訴)を持っていると言われます。

「肩こり」「疲れやすい」「頭痛」「腰痛」「のほせ・汗をかく(ホットフラッシュ)」「不眠」「イライラ」「皮膚のかゆみ」「動悸」「気持ちが沈む」「めまい」「胃もたれ」…と多種多様、個人差も有ります。

こういった症状が有って内科や整形外科、眼科、耳鼻科などを受診しても「原因不明」「不定愁訴」と言われるものはもしかするとエストロゲンの低下によるものかもしれません。

ストレスを抱える方、ストレスを感じやすい方は症状が強くまたは数多く出現する場合も有ります。

痛みの感じ方には個人差があり、他人が「それくらいなら我慢できるでしょ」という痛みもご本人には辛い場合もあります。

また急に汗が滴り落ちるなどの症状は、人と接する機会・お仕事の方には辛い症状です。

一つ一つは軽くても多くの症状が次々出て来るのがとても辛い方もいるかもしれません。

メノポーズ女性は大なり小なり悩みがある方が多い様です。

その方にとって辛いものであれば治療や代替療法で症状を軽くすることでQOL(生活の質)を改善する事が可能です。

早い人は40歳、月経があっても

メノポーズは更年期という「時期」だとお伝えしました。時期には幅が有ります。

早い人は40歳になれば、いえ30歳代から不調を抱える方もいます。60歳になってから不調がやって来る人もいます。

現在月経のある女性が快適でいられる期間は月経後1週間しかないと言われています。

月経回数が多くなった現代女性は昔よりも多くの不調を抱えています。PMSや月経困難症などを抱えている方は境目なくメノポーズ不調に突入という事もあるかもしれません。

多くの人が「生理が終わらないと不調はやって来ない」と思っている様ですが、月経があってもメノポーズ不調は訪れます。

あなたの不調はすでに女性ホルモンの変化による「メノポーズ不調」なのかもしれません。

快適にするための工夫や努力

まずストレスを排除する事が一番自分自身にとって良い事です。

それが不可能であればストレスを発散できる機会を自ら作り出す事。

趣味、嗜好、運動、アロマ、入浴、読書、瞑想…お一人お一人にそれぞれのストレス発散方法があるはずです。

他にも女性ホルモンの分泌を増やす工夫や食品なども役立つでしょう。

ストレスで負のスパイラルに陥るとイライラや気持ちの落ち込みにも繋がります。

味気ない毎日…では無く旨味たっぷりの毎日にする事で、不調から脱出できる「思考」を身につけ正のスパイラルへと繋げる事でイキイキとハリのあるお肌と生活が取り戻せるかもしれませんよ。