冬のウイルス予防

お待たせしました、NIKKEIプラス1「何でもランキング」回答です。

回答は江田クリニック 江田証院長、池袋大谷クリニック 大谷義夫院長、さいわいこどもクリニック 木実谷貴久診療部長。

第1位 風邪やインフル予防に取りたい栄養素は?   

③ビタミン

ビタミンDはカテリシジンと言う、抗ウイルス作用のあるタンパク質を誘導し免疫力を高める。ビタミンDはイワシや鮭などの魚、舞茸などのキノコ類に含まれる。晴れた日手袋をしないで屋外で15分程度過ごすだけでも体内で生成する事も出来る。

とても疲れている時や運動量が多い人にはビタミンCだが、普段から取るならビタミンD。

 

第2位 インフル、ワクチンを打つ回数は?

②13歳以上なら1回

接種回数は年齢で決まっており、12歳以下は免疫がつきにくいため2回が一般的。1回目との間隔は2〜4週間。65歳以上の高齢者も1回で抵抗力が得られる。インフルエンザは接種後5〜6ヶ月ほど効果が持続。接種してもかかる事はあるが合併症や重症化を防げる。

 

第3位 小・中学生のインフル、火曜に発熱、金曜に解熱なら投稿はいつから?

①月曜以降

2015年に学校保健安全法が改正、インフルエンザの出席停止期間の基準が変更。「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで」発症は発熱が始まった日は含まず、その翌日を1日目と数える。この場合水曜から5日間で日曜まで。解熱が金曜なのでその後2日(土日)休めば良いので月曜日。幼稚園の園児の場合は解熱後3日と1日長い。

 

第4位 インフルのウイルスが最も生存しやすいのは?

③硬貨

インフルエンザウイルスは金属やプラスチック、ガラスなど表面がツルツルした物質や手では24〜48時間生存。紙や繊維では八時間以内しか生存できない。電車の手すりやドアノブ、スマホやパソコン、電話のどはウイルスが生存しやすいので注意が必要。

 

第5位 風邪の予防には水よりうがい薬が良い?

②いいえ

うがい薬には殺菌・消毒硬貨が有り「風邪の予防には水うがい、風邪を引いたらうがい薬」と使い分けると良い。喉から肺にかけての気道にある絨毛は外から入って来たウイルスを排出する役割があるが、絨毛が乾燥すると働きが鈍り風邪をひきやすくなる。

うがいで潤すのは有効。2005年の京都大学の実験で予防うがいにはうがい薬よりも水が有効との実験結果を得ている。

 

第6位 ノロウイルスの予防、二枚貝は火を通せば大丈夫?

①はい

ノロウイルスは感染力が非常に強く、主症状は嘔吐、下痢、腹痛。強い脱水症状を起こす事もある。ノロウイルスは熱に弱いので生や半生で食べなければ大丈夫。厚生労働省は「中心部を85〜90度で90秒以上加熱が望ましい」としている。調理中ウイルスがまな板などに付着することもあるので、消毒や手洗いは徹底。

 

第7位 便の色で問題ないのは?

③緑

子供の下痢便で赤や黒は消化管で出血が考えられ、早急に受診の必要がある。腸重積や感染性胃腸炎などの可能性が疑われ、ロタウイルスによる胃腸戦の場合は白っぽい便が出る。黄色や緑の便は大丈夫。大人の場合も赤や黒の便は要注意。大腸のポリープや食堂・胃の潰瘍などの病気のサインとなる事もある。

 

今日は正答率50%以下の問題の回答でした。どれくらいわかりましたか?

残りの7問はまた次回。