「クレービング」とは

「クレービング」という言葉をご存知でしょうか?食べ物に対する強い欲求を意味します。

このクレービングの原因を自分自身で分析する事で、食欲を抑える事が出来るかもしれません。

何故クレービングは起きる

生理前に無性に甘い物が食べたくなったり、ストレスで暴飲暴食してしまったり…思い当たる事有りませんか。

クレービングは英語の「craveing=無性に〜したい」という単語から来ており、英会話の場合も食べ物に対する欲求の際使用する事が多い様です。

体内に水分や栄養素が不足している時、バランスが取れていない食べ方をした時などはクレービングが起こります。

具体的には水分の不足を空腹と捉える、ミネラル・ビタミンなどの不足でお菓子などに手を伸ばす、甘い物を食べるとしょっぱい物が食べたくなる、身体を冷やす物を食べ過ぎると温かい物が欲しくなる…といった具合です。

また脳の関連付けで欲求が湧くという場合も有ります。

お正月が近いなと思えばお餅が食べたくなる、バレンタインデーではチョコレート、などです。

他に冒頭で書いた様に、月経前、妊娠中、更年期などホルモンバランスが崩れる時や、人間関係がうまく行かない仕事が忙しいなど精神的に満たされない時も食欲に走ったりしますね。

「あれが食べたくってしょうがない」「食べなきゃやってられない」など、ある特定の食べ物に執着に近いような強い欲求を持っているときは、心や身体からのSOSが出ていると考えられると言われています。

自分自身を見つめる手段としての食事

「脳科学ダイエット」の久賀谷 亮先生によると、いきなり食事に手を伸ばさず、食べる前に「30秒の余白」を作ってみるのが良い様です。

自分の欲求に注意を向けるための「ブランク」をつくります。「なぜ食べたいか?」を意識したり、「食べものが食卓に届くまでにどんな由来をたどってきたのか?」に思いを馳せてみるのもいいでしょう。と先生は言います。

我慢するのではなく、脳が納得する時間が必要ということでしょうか。

時間になったから食べる、お腹が空いてないのについついおやつに手を伸ばす、という人はこの「ブランク」によって本当にこの食事が必要か、自分自身を見つめる30秒になると思います。

RAIN

久賀谷 亮先生によるとつい食べ過ぎてしまう人や食欲が抑えられない人には「RAIN」という4ステップが効果的な様です。

  1. 食欲を認識し(Recognize)
  2. それを受け入れ(Accept)
  3. 客観的に検証(身体的変化を捉える)(Investigate)
  4. 書き出す(Note)

最終的にグレービングがなくなるまで3、4を繰り返すと良い様です。

先程と同様脳を納得させるんですね。

久賀谷 亮先生は脳科学研究者

久賀谷 亮先生は食事の先生ではなく、最先端脳科学の研究者です。

人間の細胞を老いさせない、脳を老いさせないためにはどうしたら良いかを研究している先生。

染色体の末端にある「テロメア」という構造の長さが「老い」に対して鍵を握っているという事がわかっています。

この「テロミア」の長さを保つにはどうしたら良いかが重要となって来ます。

お腹周りが太っている人ほど「テロミア」は短くなるリスクが大きい事がわかっています。

肥満を防ぐ、肥満を解消するのが重要ポイント。

激しい運動や極端な食事制限は続かないのは皆さんもよくご存知ですね。

「脳」から攻める食事改善はやり方を掴めばとても楽な「ダイエット」になる可能性は有ります。