女性ホルモンの不調は更年期時期だけではない

先日「更年期うつ」についてお伝えしました(こちら)が、かかりつけの婦人科にこんなパンフレットがありました。

こちらは札幌市自殺予防パンフレット。

女性のうつを早期発見し、心も身体も健康に

女性は男性の約2倍うつ病にかかりやすいと言われています。女性は、月経周期や妊娠・出産、更年期という様な女性ホルモンの影響による身体的な変化に加えて、結婚・出産・育児・介護などのライフイベントに伴う生活環境や役割の変化が多いことも、うつ病にかかりやすい要因と考えられています。(パンフレットより)

女性がうつになりやすい時期は「月経前」「出産後」「更年期」

女性ホルモンの影響とみられる女性特有の時期になりやすいのです。

この様な時期に身体的・精神的な不調を感じた場合は、まず婦人科の受診が必要です。

うつ病を予防するためには

日常生活のバランスを保つこと、心にゆとりある生活をすることを心がけるのが良いとパンフレットにはあります。

日常生活とは「仕事や家事・育児」「休養」「適度な運動」「趣味や生きがい」

体調や気分がすぐれない時は早めに休息をとったり、どんなことでも一人で抱え込まない様気軽に語り合え相談できる相手を保つことも大切です。

飲酒に頼ったストレス解消はアルコール依存症を引き起こす可能性もあるのでやめましょう、ともあります。

女性ホルモン不調は更年期時期だけではなく

更年期うつ以外にも更年期症状と同様の症状は妊娠・出産期にもみられます。

肩こり、腰痛、手指の痺れ・痛み、骨への影響、尿失禁など、どれもエストロゲン低下や妊娠継続ホルモン・プロゲステロンの増加によるホルモンバランスの崩れから引き起こされるものです。

女性の身体の不調は「更年期」というその時期だけ出てくるものではなく、月経が始まった時から何らかの不調を抱える人もいます。

そのような人はホルモンバランスの崩れる時期には再び不調が襲ってくると考えて良いかもしれません。

強い身体と心の為に

うつ病予防でわかるように日常生活のバランスを取る事はとても大事です。

さらに強い身体を作るには「食事」がとても重要です。

忙しいからと簡単に済ませず、かと言ってサプリメントだけに頼らず(サプリメントはあくまで補助です)バランスの良い食事を心掛けてください。「噛む」という行為が身体を元気にしていきます。

果物・野菜はビタミン豊富ですがタンパク質もお忘れなく。納豆は女性ホルモンの観点だけでなく骨形成に役立つビタミンKや腸内環境に良い食物繊維を豊富、さらにタンパク源です。

 

女性は自分の身体を知る事で、年齢にかかわらずバランスが崩れた時に対処できる強い「身体」と「こころ」を日頃から持ち合わせられるようにしていたいですね。