がん早期発見へ新技術

先週のJAなんぽろさんでは婦人科のがんと検診の重要性もお話してきました。

1/16付けの日本経済新聞にこんな記事が載っていたのでご紹介。

早期発見が良いのは

こちらは乳がんの10年生存率。早期に発見すれば生存率は約90%と言われています。

では乳がんにおける「早期」とは。

まだ「しこり」になっていない「石灰化」の時は自分で触ってもわかりません。

「早期」は無症状の時に受ける「検診」によって発見されることがほとんどです。

がんの早期発見に繋がる技術が次々

がん治療にかかる医療費は世界で年々増加。

世界各国でがんの早期治療技術に力を入れているようで、欧米を中心に開発が活発に行われています。

遺伝子解析の世界最大手の米イルミナは血液検査で発症前にがんを見つける技術を開発、2019年のサービス開始を目指しているようです。

スイスの製薬会社・ロシュは血液からがんの種類を割り出す試薬の開発に取り組んでいます。

日本では

日立製作所は国内初、尿で大腸がんや乳がんを見つける技術を確率。自宅で採尿し検査機関に送って解析します。

実証実験を今年にも始めるようで、従来は採血によってしか検査の方法がなかったことを考えると画期的と言えます。

島津製作所は細胞を摂取しがんを判定する「病理検査」にAIを活用。30分かかっていた検査時間が2分でできる。

肝臓や膵臓など幅広いがんに対応する専用装置を2020年にも発売予定だそうです。

東レは血液から13種類のがんを検出する検査薬を2020年をめどに開発するようです。

乳がんでは94%以上の確率で検出でき、費用は一般的ながん検査の1/5の2万円程度を想定しているようです。

早期発見はいろいろなメリットが

早期発見は手術の傷を小さくできる、温存できるなど身体の負担も少なく、治療にかかる医療負担も少なく済み社会復帰も早いと言われています。

日本の婦人科検診の受診率は約40%。欧米の70〜80%に比べると随分と低い数字です。