楽しく美味しく食べて生涯現役

8月の健康相談教室は「口腔ケア」がテーマでした。

歯の健康

食べるためになくてはならない「歯」。でも歯の寿命は庭訓寿命に追いついていないようです。

歯を失う2大原因は「虫歯」と「歯周病」。

特に歯周病は高齢期の食生活に大きな支障をきたします。

虫歯と違い痛みがなく、気づいた時には症状が進んでいる事が多い歯周病。どんなものなのか勉強してみましょう。

歯周病とは

歯茎が腫れる「歯肉炎」と歯槽骨(歯を支えている部分)まで炎症が及ぶ「歯周炎」を合わせた歯茎の病気です。

歯肉炎は歯茎がたまに腫れたり、赤く充血したり歯ブラシに血が滲むなどが見られます。

歯周病は初期では歯が浮くような感じがし、歯と歯茎の境目の溝がポケットのように深くなる「歯周ポケット」ができます。

中期には歯茎が痩せる・食べ物がはさまりやすい・硬いものが噛みにくい、末期では歯の根が露出し歯がぐらついて最後は抜け落ちてしまいます。

歯周病は単なる口の病気ではなく、様々な病気と深く関わっていると考えられています。

原因は歯と歯茎の間に溜まった歯垢・歯石の中にいる歯周病菌。

従って歯周病予防は歯垢・歯石を取り除く事がもっとも重要となります。

口腔ケアで病気の予防

誤嚥性肺炎は嚥下障害で口腔内の唾液や最近が誤って起動に入り込む事で起きます。口腔ケアの実施で発生率は格段に減少します。

また、歯がほとんどない人は20本以上歯が残っている人に比べ認知症の発症リスクが高くなる事が知られています。

入れ歯などで咀嚼機能を回復する事で発症リスクを抑えられると言われています。

しっかり噛む事の大切さ

よく噛んで食べる事はたくさんの良い事があります。

①満腹感を得られ食べ過ぎを防止し肥満予防〜自分の歯が少なくなると柔らかい食品を摂る事が多くなり、あまり噛まなくなってしまいます。噛みごたえのある食品は食物繊維も多く、資質や糖質が少なめでその点でも肥満予防に繋がります。

②唾液を分泌〜唾液は最近を洗い流し、虫歯・歯周病の予防になります。消化吸収や嚥下・味わう事の手助けにもなります。

③脳が活性化〜噛む事で血流が活発になり、記憶力・集中力が高まります。

 

食べる事=生きる事!

お口の健康を保つ事は身体の健康に繋がります。いくつになっても「食事が楽しみ!」がイイですね。