笑いがもたらす健康効果

2017年5月「笑い」はがんに効く、という実証研究が行われ「笑い」がNK細胞を活性化し体の免疫力をアップする事がわかって来ました。

笑いとがんの関係

「笑い」ががん患者さんのストレス軽減や免疫機能向上に与える影響を調べようと、大阪市中央区の「大阪国際がんセンター」が松竹芸能と米朝事務所、吉本興業とタッグを組み、2017年5月から実証研究が始まり(産経新聞より)免疫機能や生活の質(QOL)など心身の変化を比較する実験を行いました。

海外ではホスピタルクラウンと言って、入院中の子どもの前でピエロの真似などをして気分をリラックスさせたり笑いを誘って元気を取り戻すよう働きかけるものがありますが、「笑い」と病気や健康にもたらす効果はわかっていてもはっきりとした実証はなかったようです。

病気に立ち向かう細胞

人の免疫システム・NK細胞は体内のがん細胞や侵入してきたウィルスに対し攻撃する細胞です。

ストレスなどがかかるとNK細胞の活性は落ち免疫力が落ちてしまいます。

このNK細胞を活発化させてやれば免疫力がアップするわけです。

神奈川県予防医学協会の会員制がん専門ドック・ACクラブの総合診察医である天谷洋医師によると、声を上げてよく笑っている時は脳の前頭葉が活発に働いき、一種の興奮状態になっているそうです。

その際、脳幹を刺激しペプチドをたくさん分泌させNK細胞に降り注ぐようになる。

ペプチドで活性化したNK細胞は、血液中から肝臓や腎臓・胃などがんが発生しやすい内臓に向かって行動を開始し、これががん抑制につながるのではないかと考えられるそうです。

「笑顔」は身体にイイ

大笑いをしなくても笑顔で過ごすだけでも健康効果は期待できると考えられています。

NK細胞の働きが弱い人や基準値の人は、作り笑顔を続けた後にNK細胞が活性化するという実験結果が出ています。

脳は勘違いすると言われます。

笑うことで「この人は幸せなんだ」と脳が感じることはやはり身体に良い影響を与え、ものの考え方や健康状態をも良い方向へと導いて行くような気がします。

”表情はいつも笑顔で”が、免疫力アップに効果的ですね!