暑い夏は汗と一緒にいろいろなものが身体から失われます。身体の中も変化する。
夏バテ?と思っていたら…というお話。6月健康講座シリーズ第三弾。
実は貧血かも
夏は汗と一緒に鉄分も流れ出る。また口当たりの良い淡白な食事を選びやすく鉄分不足になりやすい。
夏に感じる疲労感やめまい、立ちくらみは夏バテではなく、貧血の可能性があります(貧血については →こちら)。
体内の鉄分が減り始めると、内臓に蓄えてある鉄を血液中に出し始めるます。
貧血には至らないのに疲労感やめまい、寝起きの悪さに悩む人は蓄えてある鉄が減っている可能性があります。
通常の貧血確認血液検査の「ヘモグロビン値」は血液中の鉄分しか測りません。
貧血と診断されなくても動悸うあ息切れ、肌荒れなど貧血症状が複数当てはまる人は「フェリチン」 を測定し確認する必要があるでしょう。
鉄欠乏を防ぐには食事で鉄分を摂るのが大事です。摂り方にも工夫が必要(詳しくは →こちら)
夏は血圧も低くなる
暑いと熱を逃すために血管は広がります。また汗をかく事で水分と塩分が減り血圧は下がります。
血圧の薬を飲んでいる方で夏場、ふらつきや立ちくらみが起きる、収縮期の血圧(上の血圧)が100ミリを下回るというのは明らかに下がり過ぎです。
ふらつき、立ちくらみから失神・転倒に繋がる事も!寝起きや椅子から立ち上がる時も要注意です。
複数の降圧剤を使っている人、利尿剤を飲んでいる人と高齢者は特に下がりやすいので注意が必要です。
夏場はこまめに血圧を測り自分の状態を把握し、下がり過ぎている場合はかかりつけの先生に相談しましょう。
複数薬を飲んでいる方は減らして様子を見る場合があります。
血圧高めの人は夏にご注意!
余談ではありますが血圧つながりのお話をもう一つ。
室内外の気温差が激しいと血圧が上がると言われています。
また、暑くてビール(アルコール)を飲むと血管が広がり血圧は下がりますが、翌朝はリバウンドで血圧はグッと上がります。
血圧の高めの方は夏は注意が必要です。