ロコモティブシンドロームとは骨や関節、筋肉など運動器の衰えが原因で、歩行や立ち座りなどの日常生活に障害を来たしている状態のことを言います。
日本女性の要介護要因No.1はロコモ
ロコモティブシンドロームが進行すると介護が必要になるリスクが高くなります。
日本女性の要介護になる原因の第一位は「骨折・転倒」「関節疾患」の運動器疾患が約25%以上です。
男性の第一位は脳卒中で約33%ですが、女性の脳卒中は半分の約16%。女性にとって健康寿命と運動器は切っても切れない関係です。
骨折でもっとも多い太ももの付け根骨折の約85%は転倒によるもので、そのまま寝たきりになる人も少なくありません。
転ばないバランス感覚と筋力、転んでも折れない骨密度や骨量を維持する事が大事です。
女性は骨粗鬆症になりやすい
女性ホルモン・エストロゲンは全身を守る「守り神」。骨量や骨密度を維持する働きも持っています。
しかし閉経後の女性は同年代の男性よりもエストロゲン量が少なくなってしまい、閉経後10年位の間に急激に骨量の減少が見られ骨粗鬆症のリスクが高まります。
運動で骨密度を高める事も大事ですが、食べ物でも骨量を増やす事は出来ます。
バランスの良い食事
骨と言えば「カルシウム」「ビタミンD」はもちろんですが、他にもビタミンK、マグネシウム、タンパク質なども骨の形成に大切な事がわかっています。
食事はいろいろなものをバランス良く摂る事が良いでしょう。
ビタミンKは青物、納豆に多く含まれます。
ただしワーファリンをお飲みの方はビタミンKの摂りすぎに注意が必要です。
エクオールの骨代謝改善作用
エクオールには骨が溶けていくのを抑える、密度が減っていくのを抑制するといったデータがあります。
以前より大豆イソフラボンは骨密度の低下を抑制するという報告はありましたが、それにはエクオールが大きく関わっているのは間違いないと考えます。
閉経後10〜15年で突如として現れる骨粗鬆症。65歳で「いつの間にか骨折」を発見した時にはもう手遅れです。
一度骨折した部位は元には戻りません。40代のうちからのコツコツ(骨骨)予防が大切です。