自分が変われる一歩を踏み出してみよう

北海道の新聞に更年期特集

昨日の地方紙・北海道新聞に見開き2ページで更年期の特集が組まれました。

フルタイムで働きながら更年期を体験した者として私や同じメノポーズカウンセラーのハイジア代表・佐藤みはるさんがインタビューを受け、さらに「女性の健康とメノポーズを考える会」の三羽良枝理事長や「更年期と加齢のヘルスケア学会」の理事長であり、婦人科医の小山嵩夫先生のお話も掲載されています。

今まで北海道ではあまりクローズアップされなかった「更年期」

食べ物が豊富で美味しく、広い大地に育まれ大らかな性格で更年期の症状がないのかと思いきや、悩んでいる人がいない訳ではありません。

こう言っては何ですが、本州に比べ何事もだいぶ遅れがちな土地柄。まだまだ更年期は病気じゃない、過ぎ去るのを待てば良いの考え方の人も多く、更年期症状の対処法や閉経後の女性の健康を知っている・考える人は少ないのが現状のように思います。

表面に現れない症状もある

一番有名な症状・ホットフラッシュは目に見えてわかりますし、イライラ・怒りっぽくなる等は周りも迷惑を被る(?)為気付きやすい症状かもしれません。CMで流れるのもわかりやすいこの二つが多いでしょうか。

しかし腰痛や肩こり、めまい、胸痛、冷え等は他の病気や加齢の為と思ってしまいがちですし、また精神症状、特に不安感・抑うつ症状・意欲低下など表面に現れない症状は本人もまさかホルモンバランスの変化だとは思わず心療内科を受診してしまいがちです。

女性の脳は構造上感情面の揺らぎが大きく、ストレスに弱く、周囲に気を遣い、頑張ってしまうそうです。

初潮を迎えた10代から女性は毎月ホルモンバランスの変化の中で生きています。バランスの崩れは更年期(45〜55歳)に限った事ではありません。

しかしながら依然として性別役割分担はまだまだ多く、家事も仕事も育児も介護も全てこなし、その為周りも全て出来てしまう人なんだと思ってしまうところがあり、任せてしまう事が多いのが現状です。

まず自分が理解し努力してみんなに理解を求めよう

辛い症状を誰に相談したら良いかがわからない事も問題ですが、今の症状をホルモンバランスの変化だと気付く基盤がないのが一番の問題だと考えます。

 

今必要なのはより多くの人が、正しく自分の身体に起こる事を理解する事だと思います。

月経が何故起こるのか、更年期の症状が出てくるのは何故かをはっきり説明できる女性は少ないのではないでしょうか?

以前「生理休暇」が労働基準法で認められた時、辛い生理痛に悩む女性にとっての「救いの手」でしたが、実際蓋を開けてみると生理日なので休みます、と平然と休暇を取る女性がいた事で問題となりました。

今回取材を受けた際「職場に更年期である(症状がある)事を話し理解を求めるのが良いですね」と言われました。

私としては、一方的に「私は更年期だからこんな症状が出ていても許して、理解して」では無く、自分自身がその症状を緩和する努力は必要だと思います。

その努力が漢方によるか、HRTによるか、代替食品やサプリメントになるか、軽い運動か、それは個人個人の症状の程度で違いますし、努力の過程でうまくいかず変更していく場面は出てくると思います。

すっかり症状がなくなれば最高ですが、ずいぶん楽になったと感じるだけで気持ちが前向きになる事もあるでしょう。

職場に話をするなら「辛いので病院へ行ってきます」と婦人科受診する事を話し、婦人科で相談・治療を始める事をお勧めしたいです。

 

あなたが変われば周りも変わります。みんなこんな私を理解してくれない!ではなく、まず自分が変われる一歩を踏み出してみませんか?