知っておくと役立つ 花粉症改善策②

今回は治療についてです。

花粉症の治療法〜免疫療法

免疫療法(減感作療法)は原因物質(花粉)を少しずつ長期間かけて与え、原因物質が無害なものであると認識、アレルギー反応を低下・免疫力をつける治療法です。

以前は皮下注射だけでしたが近年スギ花粉に関しては舌下から薬を投与する方法も開発されました。

免疫療法は成功すればそれ以降薬の量が減ったり、薬なしの生活が可能であると期待されています。

 

少量の投与から始め数年行い続ける事で効果が出ます。一気に濃度を上げる事はできず、指示に従い一定濃度になったら月単位で投与し2〜5年の継続が必要です。

舌下免疫療法はスギ花粉だけではなくダニアレルギーにも開発されています。

花粉症の治療法〜薬物療法

抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、注射、各種点鼻薬などによる治療法です。

たくさんの種類がありますが効き方には相性があり、自分に効果があっても他の人には効果がない場合があります。

抗アレルギー剤は花粉症の症状を起こす根本をブロックする薬で、早めに飲み始めると効果的です。

原因となる花粉が身体に入ってくる前から飲み始めましょう。

目が痒い、鼻水が出てくる…といった症状が出てしまったら抗ヒスタミン剤と呼ばれる薬を追加した方が良いでしょう。

このように症状が出てしまってからでは薬の量が多くなっていく可能性があります。

花粉症対策は早くから始めると飲む薬の量を減らす事ができます。

なかなか病院に行けない…という人には

スイッチOTC薬と言って、これまでは医師の判断でしか使用できなかった医薬品を、ドラッグストアや調剤薬局で買えるようにしたものです。

そのような薬は抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬もあり、花粉が飛び始める頃から飲み始めれば、症状が軽く済むと考えられます。

このような薬は眠気や口の渇き、胸やけ、集中力や判断力の低下が起こりにくいものもあります、市販薬を利用する事も良いかもしれません

ただし効果が出ないからと勝手に飲み方を変えたり、量を増やしたりは大変危険です。飲み方を守って、薬にだけ頼る事なく花粉に対する防御も忘れずに。

市販薬が効かない場合は病院に行くと市販薬にはなっていない薬を処方していただけます。