ディケアさんでの薬のお話し第二弾は「薬と合わない食べ物」。合わない食べ物聞いた事ありますか?の問いに真っ先に上がったのは「グレープフルーツ!」そして「納豆!」。
皆さん良くお解りの事ととは思いますが、曖昧に知っている事、あるかもしれません。
ワーファリンと納豆
納豆を摂ってはいけないのは「ワーファリン」という薬です。
ワーファリンは血液を固まりにくくして血管内や心臓で血栓ができるのを予防する薬です。
ワーファリンは身体の中でビタミンKの働きを抑えて血液が固まるのを防いでいるため、大量のビタミンKが食事から摂られると効き目が弱くなります。
納豆はビタミンKを非常に多く含む他、腸内で納豆菌がビタミンKを増やしてしまうため絶対に摂ってはいけない食べ物です。
他にビタミンKを非常に多く含む食品は青汁やクロレラ。この3品は絶対摂取してはいけません。
他の青物野菜にもビタミンKは含まれますが、小鉢一杯程度の量であればあまり心配は要りません。
ネバネバ系はどれもいけないのかと勘違いをする方もいますが、納豆以外のネバネバ系(オクラ・山芋・じゅんさいなど)は大丈夫です。
「血液をサラサラにする薬」と説明されるものは他にもありますが(バイアスピリン・バファリン・パナルジンなど)ビタミンKに影響を受けないため問題ありません。
とても有名「グレープフルーツ⁈」
厳密に言うとある特定の薬の添付文書に書かれているのは「グレープフルーツジュース」「同時服用」そして「併用注意」です。
果肉にも同一の成分が入っているとする報告もありますが「グレープフルーツジュースで薬を飲むのは注意してください」という事になります。
「ある特定の」というのは「カルシウム拮抗剤」と呼ばれる血圧の薬、それ以外の血圧の薬はグレープフルーツジュースに関しての注意書きはありません。
他には統合失調症の薬や高コレステロール血症の薬にもグレープフルーツジュースの記載があるものもあります。
これはグレープフルーツジュースに入っている成分が薬の効果を強めてしまうためです。しかし記述のある薬でもこの影響が比較的弱いものもあります。
グレープフルーツを食べるのが大好きという方は主治医の先生とご相談して食べても良いかを確かめてみると良いでしょう。
他にも乳製品やミネラル分なども
抗生物質と乳製品やミネラル分は同時に飲むと薬の効き目を弱めてしまいます。
牛乳を飲みたいときは2時間以上開ければ大丈夫です。
薬お渡しの窓口でも絶対ダメ!や時間をずらして摂って欲しい!というものに関してはお渡しの時一言お声がけしていると思いますが、基本、薬を飲むのは「水」それも「水道の水」または「白湯」が良いでしょう。
外国のミネラルウォーターにはマグネシウム・カルシウムが多く含まれています、ご注意ください。