患者さんにとっての大きな希望

私が講師を務めるフラスタジオ ナオは骨髄バンク登録推進運動の一環である「命のつどい」に毎回参加しています。

今日聞いてきたお話の内容からです。

苦しく辛い前処置

患者さんは骨髄移植・末梢血幹細胞移植の約1〜2週間前から準備に入り、抗がん剤の投与や放射線の照射を受けます。

造血幹細胞は壊され、血液が作られなくなります。

激しい吐き気や全身の脱毛などの副作用に耐えながら治療に取り組む事になります。

移植と言っても手術は行わない

ドナーは全身麻酔を行い骨盤を形成する大きな骨=腸骨(腰の骨)から骨髄液を採取しますが、患者さんへは通常の輸血と同じように点滴で数時間かけ、静脈から注入します。

「移植」と言っても麻酔をかけたり、手術をしたりはしません。

造血機能回復から社会復帰へ

患者さんはその後、無菌室で感染症などに注意しながら安静に過ごします。

移植された造血幹細胞が働きはじめ、正常な血液を作るようになると無菌室から出て一般病棟に移ります。

そこで良好な経過をたどれば、退院し社会復帰する事ができるわけです。

 

骨髄バンクができて満25年。のべ約69万人の登録がありました。

しかし55歳になると登録は抹消され、今年2万人が引退となるそうです。

命のボランティアは2mlの採血からできます。