運動でも食事でもなかなかうまくいかない時、お薬に頼ることがあってもよいと思います。
便秘薬には①刺激タイプ②膨張タイプ③浸潤タイプ④浸透圧タイプがあり、ご自身にあったものを選ぶことが大切です。
刺激タイプ
腸を刺激して排便を促すものです。
- 小腸刺激タイプ〜短時間で効果あり(ひまし油、オリーブオイル)
- 大腸刺激タイプ〜服用後6〜12時間位で効果発揮(センナ・ダイオウなど生薬成分、ビサコジル、ピコスルファート)
- 直腸刺激タイプ〜使用後すぐ〜30分で効果発揮、一般的に座薬
- 浣腸タイプ〜使用後すぐ〜10分程度(グリセリン浣腸)
夜飲めば朝には…というのは大腸刺激タイプです。個人差があるので必ずしも12時間以内に排便できるとは限りません。
膨張タイプ
食物繊維が腸内で水分を吸収し、かさを増すことでぜん動運動が活発になり排便するものです。
市販薬ではプランタゴ、オバタ種皮を含んでいます。
服用から12時間以上に排便、2〜3日後がもっとも効果が発揮されると言われています。
穏やかな作用でクセになりにくいと言われています。
浸潤タイプ
界面活性成分によって便の表面張力を低下させ便の中に水分が入りやすくするもの。便が柔らかくなり排便しやすくなります。
界面活性剤ジオクチルソジウムスルホサクシネートが含まれます。
浸透圧タイプ
マグネシウムによって腸内の水分を集めて便を柔らかくしスムーズな排便を促します。
酸化マグネシウムは病院処方などでもよく見られ、市販薬にもあります。
腸を刺激する成分を含まない非刺激性の便秘薬なので、お腹が痛くなりにくく、クセになりにくいものです。
市販薬はこれらのタイプが混合されているものもあります。
浸潤タイプと大腸刺激タイプが含まれるものは若干刺激が強くお腹が痛くなるのはそのためです。
用量の調節で防ぐことが出来るので、最初は少ない量から様子を見るのが良いでしょう。
すぐに薬に頼らず食事と運動で改善していくことをお勧めします。