ホルモン補充療法(HRT)前回は私の使用している貼り薬でしたが、今回は塗り薬について。
ゲル状で使い易い
有効成分が皮膚から直接吸収される形の薬です。
上の写真のディビゲルはエストラジオールとして1mg含有。通常1包を1日1回左右いずれかの大腿部もしくは下腹部に、約400平方センチメートルの範囲に塗布します。
ル・エストロジェルの場合は2プッシュ=1.8g中エストラジオールとして1.08mgを含有。通常成人では1日1回、両腕の手首から肩までの広い範囲に塗擦します。
どちらも一回量がはっきりわかるので、クリームのように絞り出し具合で量が変化する事はありません。
塗り薬のメリット・デメリット
メリットとしては、貼付剤同様皮膚から吸収され肝臓を通らず血中に入るので肝臓や胃腸が弱い方でも使用でき、安定した少量で効果を得られます。
デメリットは皮膚に痒みがみられることもあります。
先日の加藤先生のお話にもありましたが、最初の2〜3ヶ月は乳房の張りや痛み、生理予定外の出血、吐き気や嘔吐など。
次第にからだが慣れてくるとなくなっていきます。つらいようなら主治医の先生と相談してください。
念のため注意が必要なのは「血栓症」です。血液の固まりで血管が詰まることで起こります。生じる所はいろいろです。手足、とくにふくらはぎの痛みやシビレ、突然の息切れ、胸の痛み、激しい頭痛、めまい、急に視力が落ちるといった症状が前触れとなります。滅多にありませんが万が一そのような事が起きたらすぐ先生に連絡してください。