おせちと健康〜黒豆・昆布巻き・田作り

皆さんはおせち料理食べますか?その意味と効能をお話。

黒豆

まめに(勤勉に)働き、まめに(丈夫で元気に)暮らせるように、と願いが込められた黒豆。

大豆の仲間で「黒大豆」が正式名称のようです。

そのためイソフラボン・サポニンを含み、その効能である更年期症状軽減、コレステロール調整、動脈硬化予防などがあります。

さらに色に注目。以前お伝えした小豆と同様皮の黒色は「アントシアニン」というポリフェノールが含まれており、血液サラサラ、美肌、脂肪吸収抑制、眼精疲労改善など大豆以上の効能があります。

利尿作用もありむくみにも効果があるようです。

昆布巻き

昆布巻きは「喜ぶ」に通じる縁起物です。

先日は昆布について書いたので今日はニシン。

EPA、DHAはどの魚よりも含有量が多く脳梗塞・狭心症予防の他、EPAは血中コレステロール低下や血液サラサラ効果、DHAは頭の働きや記憶力に効果があることはご存じでしょう。

カルシウムやリンなどの成分もどの魚よりも多く、鉄分が多いのも特徴で薬膳の考え方でも血を廻らせかつ血を補うものとして使われます。

身体(お腹)を温める作用があり、冷えからくる胃痛に効果的です。

田作り

五穀豊穣を願い、 小魚を田畑に肥料として撒いたことから名付けられた田作り。

小さくても尾頭付(おかしらつき)ということで「切り刻まれていない」=「縁起が良い」ということのようです。

カタクチイワシで作られる田作りはビタミン・ミネラルが豊富で良質なタンパク質。

ビタミンB群には新陳代謝・皮膚粘膜の健康維持・エネルギー代謝の促進や貧血予防などに良いとされ、さらにビタミンD・カルシウム豊富で骨の健康維持、鉄分・リンの必須ミネラル、カリウム・マグネシウムなどで疲労回復や利尿作用もあります。

 

おせちを食べないご家庭も増えているようです。古臭い風習は嫌だとおっしゃらず、健康のためにいろんなものを少しずつ召し上がってみてはいかがでしょう。今は少量パックなどもあり便利になっています。