卵は食べても大丈夫〜コレステロールの新常識

ホルモンバランス転換期を迎えた女性の方はコレルテロール値の上昇が見られる方もいらっしゃいます。

「コレステロールが心配で卵は二日に一個くらい…」とおっしゃる方も。健常な人では実は違うというお話。

日本動脈硬化学会の声明

日本動脈硬化学会では、2015年5月1日にコレステロール摂取量に関する声明を発表しました。

それは「健常な人々において食事からのコレステロール摂取量と血液中のコレステロールの間に関連性がないことから、コレステロール制限は推奨されない」というもの。

これまで推奨していたコレステロール摂取の制限が無くなりました。

これはあくまで健常者に限ってのこと。既に高LDLコレステロール血症患者の方には当てはまるわけではありませんので、注意してください。

コレステロールは悪者ではない⁈

コレステロールとは脂質の一種で、脳や血液中、筋肉など体内に広く存在しています。体内で細胞膜を構成したり、体の働きを調整する様々なホルモンの材料、消化を促進する胆汁酸などの材料になるなど、とても重要な働きを持つ成分です。

比重の違いでLDLとHDL2つのコレステロールがありますが、LDLは体内の細胞にコレステロールを供給している役割があります。HDLはコレステロールを肝臓に運び、回収するような働きがあるため、善玉と言われています。

LDLコレステロールが増えすぎると血管の内側にたまり、血管を防ぐことで血液の通りを悪くすることにあるため「悪玉」と呼ばれるわけです。

卵は1日2個

冒頭に書いたようにコレステロールを気にするあまり卵を食べない方が多いようですが、健常な方は以上の事から気にすることはありません。

私たちの身体は20種ものアミノ酸で構成されています。中でも身体の中で作る事のできない9種を必須アミノ酸と言い食品から摂る必要があります。

卵はこの9種を完璧にバランスよく含む「アミノ酸スコア100」(100点満点)という食品です。

アミノ酸スコア100の食品は他には牛、鶏、豚肉、鮭、牛乳などがあげられます。

健常な人では卵は1日2個で完璧なアミノ酸量と言えそうです。

ただ食物繊維とビタミンCは不足しているようなので他の食品で補う必要がありそうです。

 

筋肉のために良質なタンパク質摂取を考えた時、卵は優秀と言えそうです。