ホルモンのバランスが崩れると、なぜ体調が悪くなるのか

ホルモンバランス転換期に身体の変化が出てくる事はお伝えしましたが、なぜそうなるのか?

女性ホルモンはどこにある?

「健康」のところでも書いていますが女性ホルモン(エストロゲン)は全身に作用し女性の身体を守っています。

意外ですよね。「女性ホルモン」と言うと女性らしさのもと、子宮や卵巣という下腹部やおっぱいにあるイメージです。

確かにできるところは「卵胞」というところなのでイメージどおりお腹のあたりです。

できたエストロゲンが力を発揮するためには受け皿(受容体)にくっつく必要があります。

子宮や卵巣、乳房など女性生殖器の受容体にくっつくとその発達を促し、働きを維持します。

女性らしさはやはりエストロゲンの働きによるものである事は間違いありませんね。

全身にあるエストロゲン受容体

生殖器以外には脳や骨、皮膚、血管、循環器、粘膜…全身にあり、役割を果たしています。

脳では脳細胞の機能を維持し、アルツハイマー病の予防、循環器では血管や心臓の機能を維持し、骨では骨量や骨密度を維持。

血中コレステロールや中性脂肪もエストロゲンの働きで調節されています。

皮下脂肪もエストロゲンが十分にあると産生されない事がわかっています。

皮膚はエストロゲンが働く事でコラーゲンを増し、みずみずしさを保ちます。

コラーゲンは皮膚以外に血管や心臓など全身の細胞の材料でもあるので、血管のしなやかさを維持します。

エストロゲンで守られていた身体

このように全身にある受容体にエストロゲンがくっつき健康な身体を維持しているんですね。

じゃあ男性は?何で守られてるの?

男性にもエストロゲンはあるんです。男性の身体もエストロゲンで守られてます。

今までつつがなく、健やかに過ごしてきたのにホルモンのバランスが崩れる転換期が訪れ、エストロゲンが全身に行き渡らなくなる、それこそがあちこち体調が悪くなる原因なんです。