更年期症状と間違えやすい病気:橋本病

橋本病は女性の10人に1人の頻度で見られる病気。男女比は1:20以上で性差がはっきりとあります。

とくに30〜50代の女性が発症しやすく、症状が更年期症状とよく似ているため勘違いしやすい病気です。

橋本病は甲状腺に炎症が起きている病気ですが、細菌が入り込んで化膿するといった炎症ではなく「自己免疫」の異常が原因で起きる炎症です。甲状腺の機能が低下した状態を「橋本病」と言います。

甲状腺の病気は首が腫れて太く見えるのが特徴です。機能が低下する「橋本病」も亢進する「バセドウ氏病」も同じです。

間違いやすい症状

症状は様々出てきます。

  • 息切れ
  • 全身倦怠感
  • 低体温
  • 寒さに弱くなる
  • 食欲減退
  • 便秘
  • 皮膚の乾燥
  • やる気が起きない・ボーっとする
  • 記憶力が落ちる

などがあり更年期の症状と似ていますね。

うつ病や更年期症状の他、加齢のせいと勘違いし放置している方もいるかもしれません。

どこに行けば良いの?

 「甲状腺科」や「内分泌科」などが専門の科になります。 

40歳を過ぎ体調が悪くなり内科や婦人科を受信したけれど「働き過ぎ」「更年期」などと言われなかなか良くならない、といった方は専門I医を受診する事をお勧めします

特に婦人科で更年期症状の診断を受け治療や対処をしているにもかかわらず不調や体のだるさが続く、寒さに異常に弱くなった…などの場合は専門科を受診してみましょう。

治療は

症状が出ていても明らかに甲状腺ホルモンが少ない人は10%ほど、橋本病と診断されても70%の人は甲状腺機能は正常です。

甲状腺機能が正常な場合は経過観察。

低下している場合は甲状腺ホルモンの薬を飲みます。