8/27〜9/10は秋の健康睡眠週間。
以前ご紹介したオキシトシン(→こちら)、不眠にも効果があるようです。
さらなるオキシトシンの役割
前回オキシトシンは
- 信頼を高める
- 母性行動を担う
- 自閉症症状の改善
- 不安の軽減
- 摂食抑制/肥満症改善
- 血糖値改善
- 筋肉の維持と再生
- 海馬ニューロン新生促進
- 骨形成促進
- 寿命延伸
などの効果が期待できるとお伝えしました。
「愛情」「信頼」「痩せ」「抗ストレス」のホルモンとして注目のオキシトシンですが、うつ病への効果や不眠症の改善、疲労感の軽減、便秘改善などの報告も有ります。
コミュニケーション能力も改善するなどオキシトシンを分泌出来ている人はハッピーな環境に自分を置ける、逆に言うとオキシトシンを分泌出来ない人が現代のストレス病に悩まされていると言えるかもしれません。
前回もお伝えしましたがオキシトシン分泌には人やペットとの触れ合い、楽しい環境や他人を思い遣る環境が重要のようです。
また自律神経を整える事も良いようで、音楽を聴いたりゆっくりしてリラックスすると良いようです。
漢方にも同じような作用を持つものが
漢方の中で「加味帰脾湯」は14の生薬(黄耆、柴胡、酸棗仁、蒼朮、人参、茯苓、遠志、山梔子、大棗、当帰、甘草、生姜、木香、竜眼肉)から成り立っており、「貧血、不眠症、精神不安、神経症」などの効能・効果が有ります。
当帰は血行改善、蒼朮や茯苓は水分循環、生姜は胃腸に効果があり、女性の三大漢方の一つ加味逍遙散にも入っています。
柴胡や山梔子、大棗、酸棗仁には心に効果が有り不安や不眠に効果があると言われています。
近年の研究では加味帰脾湯がオキシトシンニューロンを活性化させている可能性があり、オキシトシン分泌を促進する事がわかって来ました。
眠れない…という人はオキシトシン分泌を高めるために漢方の力を借りるのも一つの手かもしれません。