脱水症状といえば暑い季節の印象ですが、実は冬は気が付かないうちに身体の水分が不足する「かくれ脱水」が!
1/19の日経新聞「カラダづくり」の記事を元にお伝えします。
風邪かな?喉の痛み
先日薬局に来られた患者さんは喉の痛みで風邪だと思い内科を受診。
しかし極端な乾燥が原因だという事がわかりました。
この様に湿度が低く、空気が感想している冬は身体から水分がより奪われやすくなります。
特に北国は暖房によって湿度が低くなります。
夏の脱水が暑さや発汗で急速に怒るのに対し、冬のかくれ脱水はゆっくりと進行し気付くのが難しいのです。
食欲の低下や倦怠感といった体調不良はかくれ脱水が原因の場合も多い様です。
感染症、熱中症⁈
かくれ脱水状態では鼻や喉の粘膜の水分量も減るため、インフルエンザやノロウィルスによる胃腸炎など感染症にかかりやすくなります。
感染症を発症すれば高熱や下痢、嘔吐などさらに水分が奪われ脱水症状に陥ることもあります。
放置しているとさらに脱水が進み、様々な病気のリスクとなります。
かくれ脱水が引き金の『浴室熱中症』にも注意です。
身体の水分が不足した状態だと入浴で上昇した体内の熱が放出できず、熱中症の様な状態になります。
アルコールは利尿作用があるため、かくれ脱水が起こりやすくなります。
かくれ脱水チェック
- 皮膚がカサつく
- 唾液が減って口の中が粘つく
- 便秘が気になる
- 足のすねにむくみ(靴下を抜くとゴムの跡が10分以上残る)
- 以前より肌のハリがなくなった(手の甲をつまんで離すと跡が3秒以上残る)
かくれ脱水対策
予防にはこまめな水分補給が不可欠。
- コップ1杯の水を就寝前、起床時、食事中や食間に飲む
- 1日1〜1.5リットルを目安に水分を摂る
- 入浴前後はミネラル入り麦茶がお勧め(血流促進、浴室熱中症予防)
- アルコールと一緒に同量の水分補給
- 湯船に浸かる時間は10分以内。10分未満でも汗が滲んできたら湯船から出る事。
脱水が進んでしまった場合は
- 経口補水液で電解質を素早く補給。
- 症状改善が見られない、下痢や嘔吐が激しく水分補給が難しい時は受診する事
冬は脱水を自覚しづらいので、意識して水分を摂りましょう!