先日、食中毒についてお話してきました。
今の時期、気をつけて細菌性食中毒
食中毒の原因となる最近がもっとも増えやすい温度は30〜40℃。
6月から10月にかけて細菌性の食中毒の発生件数が多くなります。
牛肉が感染源の腸管出血性大腸菌(O157など)、魚介類の腸炎ビブリオ、鶏肉のカンピロバクター、カレーライスの加熱不足が原因のウエルシュ菌などは有名です。
また、黄色ブドウ球菌は人の鼻や喉、手指や皮膚の表面に普通にある菌です。
おにぎりやサンドイッチなどを作る際はしっかり手洗いする、または食材に直接手指が触れないようにするなどの工夫も必要です。
黄色ブドウ球菌は傷口などの化膿している部分に高濃度に存在するため、手荒れや傷がある人は調理しないのがベストです。
生卵にご注意
加熱していない卵が原因でサルモネラ菌の食中毒を起こす事もあります。
20℃以上になるとよく繁殖するため、この時期買い物の帰りにどこかに立ち寄ったりしているとあっという間にサルモネラ菌が繁殖してしまいます。
買い物の際は冷凍食品などの上に置くなどの工夫も必要。家に帰ったらすぐ冷蔵庫に入れてください。
常に10℃以下にしておけば賞味期限まで美味しく食べられます。
冷蔵庫から取り出した後調理のために割卵した卵は、室温下で放置しないようにしましょう。特に卵黄と卵白を混ぜると菌が繁殖しやすくなるので放置しないでください。
この時期の卵かけご飯は卵の鮮度を見極める事が重要ですね。
魚の寄生虫
アニサキスの幼虫が寄生している魚介類を生で食べると胃壁や腸壁に侵入し食中毒を起こします。
激しい嘔吐や腹痛が特徴です。
魚を購入する際は、新鮮な魚を選び、丸ごと1匹で購入した際は、速やかに内臓を取り除きましょう。
目視で確認して、アニサキス幼虫を除去する事が重要です。
飲み残しペットボトルのキケン
直接口をつけて飲んだペットボトルには口中の菌が入り込んでいます。
飲み残しのペットボトルを室内に放置しておくと菌はどんどん繁殖してしまいます。
常に冷えた状態にしておく、飲み残さない、温まってしまったペットボトルの飲み物は潔く捨てるのが良いでしょう。
直接口をつけないようにとストローで飲んでもやはり口中菌は中に入ってしまいます。
食中毒の予防
基本は「つけない」「増やさない」「やっつける」
つけないためにまな板は野菜を切ってから肉や魚を切る、または野菜用肉魚用2つ用意する。手指や調理用具はよく洗う。
増やさないために買い物には保冷剤を活用、寄り道はせず帰宅後食材はすぐ冷蔵庫。冷蔵庫温度は10℃以下、中身は7割程度。
調理はよく加熱し、電子レンジの加熱は村が内容にときどき混ぜてやっつける。
保存したものは臭い、味、見た目のネバネバ…など自分の五感をフルに活用しキケンを察知しましょう。