札幌市の「市民カレッジ ご近所先生企画講座」の講師を勤めました。
講座名は「フラエクササイズ de からだケア ~ホルモン変化による症状と対処法~」
そこでのアンケートからわかった事をお伝えします。
「フラエクササイズ de からだケア」
私が行いたかった講座はの「ホルモン変化」によるPMSや不定愁訴、閉経後の骨粗鬆症・動脈硬化など、女性の身体の不調とホルモンバランスのお話ですが、おそらくこちらをメインタイトルにしてしまうと少々難しいかと思い、考えたタイトルが「フラエクササイズ de からだケア」です。
座学のあとに身体をケアするエクササイズを行う二部構成で2時間弱。
「フラエクササイズ」としたのはフラの動きは骨盤周りを柔軟にし、腕の重さに耐えられる筋力をつけ、太ももの筋力を維持・増加するという女性の身体に最適なエクササイズであるためです。
フラの動き以外にも骨盤底筋群トレーニングやロコモステップ、美姿勢ウエストシェイプなども行いました。
座学の中身は知らない事だらけ
生理があっても月経の仕組みをみんな知っている訳ではありません。
またなんとなく単語は聞いた事はあっても内容までは知らない、と言う事も多いようです。
40代から筋力が低下する事、筋力の低下で肩こりなどの症状が出てくる事、骨盤底筋群が大事な事などは半分の方が知りませんでした。
乳がんについては雑誌やテレビ、友人などから話を聞き約8割の方が罹患率がトップである事、早期発見で約90%の人が治癒する事、受診する病院は乳腺外科である事を知っていました。
その反面、死亡率が第5位である事は半分の方が知らず、60歳前半で罹患のピークがもう一度ある事は全ての方が知りませんでした。
ロコモはサプリメント⁈
女性の要介護の原因の一位が骨・関節、骨折などの運動器疾患である事も知らない方が多く、ロコモティブシンドロームについてはメタボに比べあまり理解されていないようです。
「ロコモ」がサプリメントの名前だと思っていた方もいて、アンケート結果でも約7割の方が「聞いた事がある」3割が「知らなかった」と答え、内容までをわかっている方は一人もいらっしゃらない事に驚きました。
医療従事者は耳にする事が多い言葉も、皆さんが理解している訳ではない事を今回の講座で改めて気付きました。
いろいろな取り組みも認知されるまでには時間がかかりますが、噛み砕いてわかっていただけるよう機会を増やす事が重要と感じました。
自分の身体に目をむける
講座受講動機は「フラを体験いてみたい」という方ばかりで、50代の方から「ホルモン変化も気になる」という言葉が聞けたのはよかったです。
取っ掛かりは何にせよ、お話を聞いてくださり新しい事を知っていただけた事は良かったと思います。
これを機に自分の身体に目を向けていただければ良いと思います。