女性ホルモンが低下した後は自分自身でケアしていく必要があります。
健康でいきいきとした女性でいるためにはどうしたら良いかのお話です。
心身機能の調和
身体はどこも異常がないのに気持ちが沈んでいる、その逆に何かに取り組みたいのに身体に疾患を抱えている…心身ともに健康であることがいきいきとした生活の第一歩です。
閉経後の女性は心身機能を調和させるために自分自身で積極的に取り組んでいく必要があります。
昨日もお伝えした「規則正しい生活習慣」「バランスのとれた食事」「適度の運動」はもちろんですが、さらに一歩進めて「代替医療・機能性食品」の利用やかかりつけの婦人科での「薬物療法」などがあります。
薬物療法
ホルモンの低下が原因で症状が出現する場合、ホルモン自体を薬として身体に取り入れることで急激な低下を抑えることができます。HRT(ホルモン補充療法)は世界各国で行われている更年期症状治療法です。
婦人科の先生の中には更年期を過ぎても骨粗鬆症などのリスクを避けるために薬の使用を続ける先生もいらっしゃいます。
きちんとかかりつけ婦人科の先生とコミュニケーションをとることが大事となります。
最近では漢方薬も科学的に効果が検証されてきており、更年期の症状改善に効果があります。
代替医療・機能性食品
「代替」とは女性ホルモンに代わるものと言うことです。
女性ホルモン・エストロゲンと形が大変似ているエクオールはエストロゲンが効果を発揮する全身で作用し、骨粗鬆症・糖尿病・動脈硬化・LDLコレステロールなどの値を改善するという臨床データがあります。
もちろんエストロゲン同様コラーゲン産生も促進するためお肌にも良い結果が得られています。
さらにエストロゲンが過剰にあるために発症する乳がんに対しては、作用する場所である受容体に先回りをしてエストロゲンの作用を抑えると考えられています。
閉経以降のどの年代にも大変嬉しいものです。
いきいき女性はウェルエイジング
疾患や障害は適切に処置・治療し、心身の機能が保たれ、やりたいことができる。
「アンチ」ではなくても良い、逆らうことなくその時その時を「ウェル(well):満足に」過ごせられれば、ポジティブに生きるいきいき女性でいられるような気がします。
閉経と共に寿命を迎えていた昔とは違い、今はいかに健康寿命を伸ばしていくかを考える時代となりました。
健康であると感じることは身体だけではなく心の充実も関わっているそうです。
お薬や機能性食品をうまく利用し、また生きがいとなる事に携わる事がいきいき女性でいる秘訣かもしれません。